ルーテル学院幼稚園 -幼保連携型認定こども園-
ルーテル学院幼稚園

既存幼稚園はPC構造の名建築であるが、内装の老朽化がその空間性を損なう恐れがあった。また、収納や家具・建具など造作を改善したいという長年の思いがあられた。そして 最大のミッションは九州ルーテル学院の90周年記念事業として、認定こども園への用途変更と必要な乳児保育ができる保育棟の増築であった。

キリスト教主義の基、幼児教育に長年力を注いでこられた園の、のびやかで優れた環境と、既存幼稚園の豊かな骨格、新たな試みを取り入れる精神。それらの恵まれた状態は、大きな相乗効果が得られる、幸福な増築改修でなければならないことを示していた。よって、改修においては既存を最大限に解釈し、より生かすデザイン・材料を心がけつつ、要望と機能を満たした。 増築においては既存との調和と新しいスタートを予感させる雰囲気づくりに留意した。

そうして、始動したこども園はこれまでの愛着と共に新たな歴史を刻んでいかれることを願っている。
ルーテル学院幼稚園



ルーテル学院幼稚園

増築部未満児保育棟 外観
深い軒により熊本の強い日差しを遮りながら 園庭に開く

ルーテル学院幼稚園

左:増築部管理棟 右:既存幼稚園 
共通の外装材を用いサッシの色も統一
建具や内装、家具を外観に見せアクセントとした

ルーテル学院幼稚園

増築部未満児保育棟 0・1歳保育室
柔らかな光とぬくもりのある木やコルクに包まれる保育室
コーナー保育を促す置き家具やカーテンを設けた

ルーテル学院幼稚園

水回りのコア
ガラスを多用し視認性と明るさを確保している
右にあるのは先生カウンター
ルーテル学院幼稚園

ルーテル学院幼稚園

ルーテル学院幼稚園

左: 改修部ライブラリー(えほんのへや) ステンドグラス:テラオステンドグラス
右: 以前は事務室に隠されていた幹のような柱を中心に 求心的な静の空間にリデザイン
大きな木の下で子どもたちが集う

ルーテル学院幼稚園

増築部管理棟 職員室

ルーテル学院幼稚園

改修部保育室 内装とロッカーを新調した

ルーテル学院幼稚園

改修部保育室 手洗い場も新調し以前は無かった“色”を取り入れた

ルーテル学院幼稚園

改修部 玄関ホール 内装と靴箱を新調
ルーテル学院幼稚園

子どもたちの等身大のおもちゃ箱のような“アルコーブ状家具”を製作した
子どもの考えて遊ぶちからを発揮できるものとなった



D A T A

所在地 熊本市中央区黒髪
主要用途 幼保連携型 認定こども園
建主 学校法人 九州ルーテル学院 理事長 坂根 信義
幼保連携型認定こども園 ルーテル学院幼稚園 園長 尾田 明子
設計 建築 : 山下陽子・上田愛沙/ 株式会社u.hアーキテクツ
  構造 : 原田幸一 / 株式会社u.hアーキテクツ
監理 株式会社u.hアーキテクツ
施工 建築 : 株式会社 岩永組
    代表取締役社長 岩永一宏
担当 / 田河哲也・粟戸孝治
  電気 : 清水電気工業株式会社
  設備 : 広誠設備工業株式会社
期間 基本設計 2014年4月~6月
  実施設計 2014年7月~11月
  施工期間 2014年12月~2015年3月
敷地面積 3099.78u
建築面積 786.81u
延床面積 既存  963.60u
  増築  209.08u
  合計 1172.68u
構造 鉄筋コンクリート造・鉄骨造 2階建 耐火建築物
最高高 8.470m
外部仕上 屋根 / ガルバリウム鋼板フッ素塗装 折版
  外壁 / 押出成型セメント板60d
    ケイカル板8dダブル の上ジョイントV
    ALC100d
内部仕上 床 / サクラ無垢フローリング張り
    コルクタイル貼り・リノリウムシート貼り
  壁 / 杉板張り・木片チップクロスに自然塗料
  天井 / 杉板張り・木片チップクロスに自然塗料